新居浜工業高等専門学校 機械工学科

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学科概況

 全国に工業高等専門学校が設立された当時の高度経済成長期を経て、低成長の時代 へ、重厚長大型から軽薄短小型ヘの移行、労働集約型から労働節約型への移行、さらに 技術導入をベースにした生産技術立国から我が国独自の技術による科学技術立国、科 学創造立国へと、この50年間日本社会は大きく変化している。

 資源の少ない我が国にとって、今後も成長を続けていくためのカギはより価値のある独 創性の高い製品や技術を生み出す「ものづくり」の体制をどう構築するかにある。そのた めに最も重要なのは、ものづくりに関係する技術者を育成することである。特に優秀な機 械技術者の養成はこの「ものづくり」にはなくてはならない。

 機械工学科では、広範な工業分野に対応できる能力を有する学生を育てることを目的と してカリキュラムを編成している。機械専門科目である材料と 構造、運動と振動、エネル ギーと流れ、情報と計測・制御、設計と生産・管理、機械とシステムの各分野を柱として、 材料工学、電気・電子工学、情報技術に関する科目を設け、工学実験により講義で得た 知識の理解を深めている。

 これらの座学、実験に加えて、工作実習、機械設計製図には十分な時間を充て、理論と 実践を兼ね備えた技術者の育成を目指している。低学年向け創成型科目として「デザイン 工学」を平成8年度から開設し、低学年から、創造力、問題解決能力、コミュニケーション 能力、プレゼンテーション能力の養成を図っている。また、平成17年度からは「創造設計 製作」を4年生に導入し、3D-CADを用いて設計の概念を学べるようになっている。これら は本校機械工学科の特色ある科目である

― 新居浜高専50周年記念誌より ―

機械工学科学生の活躍

機械工学科Q&A

Q1:機械工学科ではどんなことを学びますか?

A:機械工学を学んだ人は、マネージメント力を身につけ、  ものづくり(プロジェクト)のリーダーやマネージャーになってもらいたいと考えています。
 そこで、新居浜高専機械工学科に入学したら、ものづくりの全体の流れ、進め方を実際の ものづくりを通じて体験・修得していきます。このソフト(システム)の能力とともに、 機械工学の専門知識を学びます。
 この専門的な知識も機械工学科は他学科と大きく異なり、深い専門性というよりは、ひろい専門性として学びます。
 例えば、
・同じ材料でも強度を強くするための構造、断面形状。
・組み立てた設備が動くための制御やセンサー・電気的な知識。
・ものを加工するためのいろいろな技術
・人が使うものをつくるため、人間工学・福祉工学の知識
・自分の考えを他者(非専門家)に対してわかりやすく伝えるスキル(方法・技術)
など多岐にわたっています。
 広くなる分、浅くなりますが、マネージャー(リーダー)としてチームをマネージメントしていくうえで、 他の専門家に依頼したり、よりよくする(よりよいものづくりの)ためにそれぞれの専門分野の人たちと検討する必要があります。 そのため、幅広い知識を求められます。

Q2:機械工学科はどんな人がむいていますか?

A:ジグソーパズルのような答えが一つではなく、合計が12になるためにはどうすればいいか?という 課題の解を考えることを楽しめる人!
 例えば、〇+△=12 の〇や△に何を入れれば良いか、【+】も【÷、×、―、√ 】なども可能な場合、その土地、 使う人や環境などの状況に応じて最適な解決案を提案でき、具現化できる人。

Q3:機械工学科に入るためには何を勉強すればよいでしょうか?

A:中学の基礎的な知識以外に、「これは、どうやって動いているのだろう?」「なぜ、倒れない?」など世の中に 溢れているものの工夫点に興味を持つ好奇心をぜひ、育ててきてほしいです。