Interview

インタビュー

遠きに行くは必ず近きよりす

Profile

川原 大幸さん

豊橋技術科学大学
機械工学課程
※2024年4月取材

Question 01
現在の大学のことについて教えてください

自分は現在、愛知県豊橋市にある豊橋技術科学大学で学んでいます。 豊橋技術科学大学には高専を5年間通い卒業した後、豊橋技術科学大学に大学3年生として編入学しました。 豊橋技術科学大学は高専生のために作られた大学であり、学ぶことも高専の延長にあるものがほとんどです。

Question 02
なぜその学校を目指そうと思ったのですか?

豊橋技術科学大学に進学したのには大きく2つ理由があります。 1つ目は、より専門的な知識を付けたいと考えたからです。 高専卒業時点でも専門的知識はある程度ついていると思います。 しかし、大学や大学院を卒業した人たちと比べると少し劣ってしまうのも事実です。 そのため、自分は大学進学を選びました。

2つ目は、豊橋技術科学大学が高専にとってとても都合が良い大学だからです。 豊橋技術科学大学は高専生のために作られた大学です。 そのため、大学3年生からの編入学者が学生の大半を占めます。 大学1年、2年である程度コミュニティが出来ている他大学と比べると、馴染みやすく、多くの人と関わりやすいのは大きなメリットだと思います。

Question 03
実際に進学してみてどうですか?

このインタビューを受けている現在では、豊橋技術科学大学に編入学してちょうど1年が経過して、大学4年生になったところですが、進学して良かったと考えています。 実際、テストは高専のときよりもかなり難しくなり、ちょうど今は研究室に配属されてとても忙しいですが、それでも楽しいです。 あと、高専卒業後よりもスキルアップしているのを感じます。 高専卒業後の進路に悩んでいるのであれば、豊橋技術科学大学に限らず少し大学について調べてみるのもよいと思います。

Question 04
高専での思い出は?

自分は国領祭(文化祭)が運営に携わっていたこともありとても印象深いです。 国領祭は高専生だけでなく、高専外部の人々も招き、屋台を出したり、ステージでイベントをしたりしました。 運営していたこともあり、とても忙しかったけど楽しかったです。

Question 05
高専の魅力とは?

高専の魅力は大きく以下の3つだと思います。

  1. 就活が強い

    高専は会社とのコネクトが強く、比較的就活がスムーズに決まります。自分の周りの友達は、基本1、2社受けたら内定していました。

  2. 早い段階で専門知識に触れることができる

    高専は1年生の時点から、自分の学科の専門分野について学び始めます。これは普通の高校と比べると圧倒的に早いと思います。

  3. 実習、実験、研究を通して授業で得た知識をより深いものにできる

    1年生から4年生までは実習、実験を行い、授業で得た知識をより確かなものにします。5年生では卒業研究を行います。卒業研究はこれまでの集大成であり、さらに深い部分に踏み込んでいきます。

Cheer
高専進学を考えている中学生に向けて一言

まず、高専は向き不向きがはっきり分かれる学校だと自分は思います。 高専は普通の高校よりも専門分野により突っ込んだ学校です。 そのため、自分がその分野を続けていけるかは考える必要があります。 しかし、実際に自分は特に理由もなく機械科を選んで、機械工学を学ぶために大学にいます。 だから、そんなに難しく考える必要はないと思います。 そして、高専の5年間というのは良くも悪くも長いです。 自分の場合、ダラダラして時間を浪費してしまったことは後悔しています。 しかし、その一方で卒業した後も連絡をとったり、遊んだりする友達ができたことは本当にとても良かったと思っています。