Interview

インタビュー

何かを学ぶのに、
自分自身で経験する以上に
良い方法はない。

Profile

森下 諒大さん

株式会社ニトムズ
※2025年2月取材

Question 01
現在の仕事のことについて教えてください

株式会社ニトムズという会社に入社しました。 主力製品のコロコロをはじめ、多様な"粘着"技術によって様々な分野へ商品を展開する会社です。 そこで私は生産技術として働いています。 業務内容としては、社内設備の点検や修理、装置改造や新規設備の導入検討などに携わっています。

Question 02
なぜその仕事を目指そうと思ったのですか?

学生時代にものづくり系の活動に参加しており、その中でニトムズの製品を頻繁に見かけたことと、就活中に教員からの紹介もあり、興味本位で応募したのがきっかけです。 選考が進むなかで業務内容が、設備を直接触っての点検や改造などと知り、自分の経験が活かせるのではないかと思いました。 また設備改造には、多くのアイデアが必要であり機械工学で学んだこと、そして高専で得た経験が大いに活用できるのではという考えもあったためです。

Question 03
実際に働いてみてどうですか?

体を使うところも多く大変なこともありますが、その分やりがいも多いと感じています。 製品の安定した生産のために設備改造をするときは、様々な部署や外部業者と打ち合わせを重ねます。 その中で高専時代に得た専門知識などは大きな手助けになっています。 実際の設備改造になると、現場での作業がメインになります。 その際の現場での立ち回り方は、高専時代の経験が生かされていると感じています。 そして試行錯誤して生産された製品が、お店に並んでいるのを見かけたときは、大きな達成感とやりがいを感じます。

Question 04
高専での思い出は?

たくさんありますが、ものづくり活動と卒業研究が忘れられない思い出です。 ものづくり活動では、仲間たちとロボットや自動車の構想から製作まで一貫して携わりました。 それを他高専や色々な団体と競ったことはかけがえのない思い出です。 卒業研究では、機械工学から少し離れて人工知能の研究をしました。 なかなか思う様な結果が得られない日々で、厳しい教員の指導もあり大変なことも多かったですが、難しい課題を自分なりに解決した経験は、今でも鮮明に覚えている忘れられない思い出です。

Question 05
高専の魅力とは?

専門的な分野を1年生の頃から学べる点です。 座学で学んだことを実習や実験を通してより深く学べるところは、他には無い高専独自の魅力かと思います。 卒業後も就職の他、専攻科への進学、大学への編入など、その後の進路の幅が広いのも魅力ではないでしょうか。 また高専の学生主体で多くのイベントがあったり、専門的な独自の部活動があるのも魅力の一つです。

Cheer
高専進学を考えている中学生に向けて一言

自分もそうでしたが、幼い頃からものづくりが好きでした。 そんな人は高専が向いていると思います。 専門的な授業や実習・実験を通して、ものづくりがより楽しくなるはずです。 明確な目標や将来のビジョンを持って入学してくる人もいますが、自分の様に漠然と入学する人もいます。 5年間あるため、その中で将来何をやりたいのか、何が好きなのか見つかるかと思います。 そして高専5年間で得た、与えられた課題に対して解決する能力は、仕事を中心に生きていく上で大いに役立っていると思っています。